デビットカードとは?基本の仕組み

まずは、デビットカードの基礎知識について解説します。

デビットカードと比較｜クレジットカード・プリペイドカードとの違いとは？

デビットカードと似た機能を持つカードとして、クレジットカードやプリペイドカードが挙げられます。デビットカードと比較した場合、どのような違いがあるのでしょうか。

比較表

＜クレジットカードの場合＞

クレジットカードは、月に1回の支払い日が設定されており、締め日までに利用した金額が銀行口座から引き落とされます。デビットカードが即時決済であるのに対し、クレジットカードは後払いという点が大きな違いです。

また、クレジットカードには一括払いのほか、分割払いやリボ払いといった支払い方法が用意されている場合があり、柔軟な支払い計画を立てることができます。更に、一部のクレジットカードにはキャッシング機能が付帯しており、ATMから現金を借り入れることも可能です。

＜プリペイドカードの場合＞

プリペイドカードは、事前にチャージした金額の範囲内で決済を行うカードのことです。電子マネーの一種であり、デビットカードやクレジットカードのように銀行口座と紐づいているわけではありません。

プリペイドカードの最大の特徴は、チャージした金額以上の利用ができない点です。使いすぎを防止できる点は、デビットカードと似ています。

デビットカード6つのメリット

次に、デビットカードの6つのメリットについて見ていきましょう。

使いすぎ防止になる

デビットカードの利用限度額は、銀行口座の残高範囲内で利用が可能です。

利用限度額を自分で設定することも可能なため、カードでの支払いに慣れていない方でも安心して利用できます。^※1

スマートフォンアプリと連携させるとお金の管理が楽

デビットカードを発行する金融機関によっては、スマートフォンアプリと連携できる場合があります。スマートフォンアプリでは、支払い日時・利用金額・口座残高などを随時確認できるため、お金の管理が楽になるでしょう。

また、デビットカードを利用すると、すぐにメールなどの通知が届くため、不正利用にも気付きやすくなります。

チャージ不要

デビットカードは、引落し口座の残高範囲内であれば、いつでも利用可能です。プリペイドカードのようなチャージの手間はかかりません。

ポイント付与やキャッシュバックされる場合がある

金融機関によっては、利用金額に応じたポイントの付与やキャッシュバックがあります。ショッピングの際、口座から現金を引出して買い物をするよりお得です。^※1

万が一に備えた補償がある

デビットカードには、セキュリティ機能や保険が付帯されているものもあるため、トラブル発生時も安心です。万が一に備えた保険には、国内・海外旅行傷害保険、ショッピングガード保険などがあります。^※2

主婦や学生でも発行できる

デビットカードは口座残高の範囲内で決済を行う仕組みのため、15歳から発行可能なケースが多く、収入や就業状況に関する厳しい審査がありません。そのため、専業主婦やアルバイトをしていない学生でも比較的容易に発行できます。^※1

クレジットカードを作れない人でも、キャッシュレス決済を利用できるのが魅力であり、家計管理や使いすぎ防止にも役立つ点がメリットといえるでしょう。

• ※1 サービスの内容や発行条件は発行会社により異なります。

デビットカードのデメリット

デビットカードには、デメリットになり得る要素もあります。どのようなシーンで注意が必要なのかを確認しておきましょう。

デビットカードでは支払えないものがある

デビットカードは、一部の支払いに対応していない場合があります。そのため、所有しているカードが利用したい支払いに対応しているのかを事前に確認することが重要です。

例えば、以下のような場面ではデビットカードが利用できないことがあります。

• ガソリンスタンド
• 高速道路料金
• 飛行機の機内販売サービス

ただし、支払い方法を工夫すれば解決できるケースもあります。

例えば、クレジット機能とデビット機能が一体型になっているカードを持つことで、デビットカードに対応していない支払いにも対応することが可能です。このカードがあれば、ガソリンスタンドの支払いなどにも対応できるようになります。

高速道路料金は、クレジット機能のないETCカードである「ETCパーソナルカード」を利用することでも支払いが可能です。

また、航空会社によっては、機内販売でSuicaなどの電子マネーが使用できる場合があります。公共料金や携帯電話料金においては、口座引落しが有効な選択肢のひとつとして挙げられます。

• ※ 対応可能なカードは、店舗によって異なります。

キャッシングサービスの利用やETCカードの発行はできない

クレジットカードの場合、キャッシング枠を利用して一時的に現金を借りることができますが、デビットカードにはその機能がありません。急に現金が必要になった場合に対応できないため、注意が必要です。

また、ETCカードの発行についても、基本的にデビットカードでは対応していません。ETCカードを利用したい場合は、クレジットカードを作る必要があります。

デビットカード・クレジットカード・プリペイドカード｜使い分け方法や相性を確認しよう

前述したように、クレジットカードやプリペイドカードには、デビットカードと似ている要素があります。どのように使い分けると良いのでしょうか？

デビットカードの利用が向いているケース

デビットカードの利用金額は、銀行口座の残高範囲内または自分で設定した利用金額までです。そのため、お金の使いすぎを防止したいときや、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどを利用する際の日々の支払いに向いています。

キャッシュバックやポイント還元があるデビットカードなら、日常の買い物をデビットカードにするだけで、現金で支払うよりもお得です。

クレジットカードを作るには、勤務先の確認や勤続年数、年収、信用情報などの審査が必要です。これらの条件を満たせない人にとって、デビットカードは便利な選択肢となり得ます。

クレジットカードの場合、利用日と支払い日の間にタイムラグがあるため、残高不足にならないよう注意が必要です。一方のデビットカードは、即時引落しのため、お金の出入りがシンプルで収支の管理がしやすくなるでしょう。

また、ATM出金手数料を軽減したい人にとっても、デビットカードは有効です。「手持ちの現金が足りないときに限ってATM出金手数料が発生する日時だった」という状況に遭遇することがあるかもしれません。このようなときにデビットカードがあれば、ATM出金手数料を支払うことなく買い物を済ませることができます。

クレジットカードの利用が向いているケース

クレジットカードは、1ヶ月分の利用金額が決まった日に引き落とされ、リボ払いや分割払いを選択できることが特徴です。そのため、支払いを先延ばししたい人や、1回の支払い額を抑えたい人に向いています。

キャッシュバックやポイント還元率は、デビットカードよりも高い傾向にあるため、還元率を重視したい方はクレジットカードを利用したほうがよいでしょう。

プリペイドカードの利用が向いているケース

一部のプリペイドカードでは、利用額に応じてポイントが貯まり、チャージに使えたり、特定の店舗で還元率が上がったりするものがあります。そのため、ポイントを活用したい人に向いているかもしれません。

また、プリペイドカードは口座を持っていなくても発行・利用が可能です。現在口座を持っていない人は、プリペイドカードでキャッシュレス決済を始めるのもよいでしょう。

プリペイドカードのなかには、年齢制限なしで発行できるものもあります。そのため、キャッシュレス決済を初めて利用する人や、審査なしでカードを持ちたい人にも適しているでしょう。

ただし、プリペイドカードはチャージしなければ使えず、一度チャージした金額は原則として払戻しができません。こうした制約を理解したうえで利用できる人に向いています。

みんなの銀行デビットカードの特徴は？

最後に、みんなの銀行デビットカードの特徴について紹介します。

口座開設と同時にバーチャルデビットを発行

みんなの銀行では、口座開設と同時にバーチャルデビットが発行されるため、別途デビットカードの申込みをする必要はありません。^※1

バーチャルデビットは、プラスチックカードではなく、スマートフォンアプリ内に発行されるカードのため、お財布に入れて持ち歩く必要がなくなります。みんなの銀行デビットカードは、年会費・更新手数料が無料です。^※2

国際ブランドは「JCB」

みんなの銀行デビットカードの国際ブランドは、JCBです。JCBのマークがある世界中のショッピングサイトや加盟店で利用できます。

また、Apple Payや Google Pay™ に設定すると、日本全国のQUICPay＋™(クイックペイプラス)の加盟店で利用できます。Apple PayはJCBのタッチ決済加盟店でも利用できます。

現金キャッシュバック

みんなの銀行デビットカードで支払いをすると、利用金額合計1,000円ごとに0.2％、プレミアム会員の場合は1％をキャッシュバックします。

みんなの銀行のプレミアム会員になると、月額600円(税込)で他行宛振込手数料月10回まで無料、ATM出金手数料月10回まで無料などのサービスを受けられます。^※3

ショッピングガード保険

みんなの銀行デビットカードを利用し、海外で購入した物品が偶発的な事故により被った損害に適用されます。

適用条件は、購入日(配達などによる場合は物品の到着日)から90日以内です。保険金額は、最大年間100万円(自己負担額1万円/1事故あたり)です。

国内・海外旅行傷害保険

国内旅行と海外旅行ともに、みんなの銀行デビットカードの利用が条件となり、傷害による死亡・後遺障害による補償は、最高3,000万円です。

海外旅行の場合は、傷害や疾病による治療費用や賠償責任なども付帯されています。（詳しくはこちら）

ショッピング保険(国内)

さらに、プレミアムサービスの方限定のサービスです。みんなの銀行デビットカードを利用し、国内で購入した物品が偶発的な事故により被った損害について補償されます。

適用条件は、購入日(配達などによる場合は物品の到着日)から90日以内です。保険金額は、最大年間100万円(自己負担額1万円/1事故あたり)です。

カバーと組み合わせて後払いのように使える

カバーは、ウォレット(普通預金)の残高が足りない場合、最大5万円まで自動で立て替えてくれるサービスです。

例えば、みんなの銀行デビットカードとカバーを組み合わせると、欲しい商品が見つかったときに、ウォレット(普通預金)の残高が不足していても、不足分が5万円の範囲内であれば、商品の購入が可能になります。^※4

カバーの利用では、金利は発生せず、ウォレット(普通預金)に入金された時点で、カバーで立て替えた分が自動的に返済されます。

ローン

後払いとは？みんなの銀行の便利機能「カバー」を活用しよう

• ※1 発行審査にお時間がかかる場合がございます。発行審査にお時間がかかる場合や、発行をお断りする場合があります。ご希望の方はリアルカードも発行できます。
• ※2 バーチャルデビットは発行手数料無料です。リアルカードは発行手数料として1,100円(税込)かかります(プレミアムサービス会員は無料、2025年5月12日時点)詳しくはこちら
• ※3 2025年3月1日時点、プレミアムサービスについて詳しくはこちら
• ※4 カバーはみんなの銀行が当座貸越枠を付与するサービスです。カバーはプレミアムサービスの追加オプション(無料)です。プレミアムサービスは利用料月額600円が必要です。カバーには所定の審査があり、審査結果によってはご希望に添えない場合がございますが、その場合、お断りする理由および内容についてはご回答いたしません。
• ※ Apple Payを利用するには最新バージョンのiOSが必要です。Apple Payに対応しているデバイスについてはこちらをご覧ください。
• ※ Apple Payは、米国および他の国々で登録されたApple Inc. の商標です。
• ※ Google Pay のご利用には、Google ウォレット™ アプリのダウンロードが必要になります。
• ※ Android™ OSのバージョンは、Google ウォレットのサポートページでご確認ください。
• ※ Android、Google Pay、Google ウォレット は Google LLC の商標です。
• ※ 「おサイフケータイ」は、株式会社NTTドコモの登録商標です。
• ※ QUICPay＋は、株式会社ジェーシービーの登録商標です。

「デビットカードとは」のまとめ

デビットカードとは、使ったその場で利用金額が銀行口座から引き落とされる仕組みのサービスです。

クレジットカードやプリペイドカードと似ている要素もありますが、収支管理のしやすさや使いすぎ防止対策、事前チャージ不要など、ほかのカードよりも利便性の高さがうかがえます。

デビットカードを利用してみたい方は、みんなの銀行のデビットカードを検討してみてはいかがでしょうか。口座開設と同時にバーチャルデビットが発行されるため、別途デビットカードの申込みをする必要はありません。

また、デビットカードを所有するにあたっての年会費・新規発行手数料・更新手数料は無料です。これからキャッシュレス決済を始めようと考えている方は、みんなの銀行デビットカードをご利用ください。